水草のリアルタイムというか、暇つぶし専用。
適度に書いたりサボッタり。突っ込み自由。
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再浮上したときは幾つか更新したいです。
江戸パロ短文を2本と、途中放棄したスパリカとリヒジニ書き散らしあたりを…。
鹿児島帰る前あたりにしたいな…。所詮希望の域ですがな。
江戸パロ短文を2本と、途中放棄したスパリカとリヒジニ書き散らしあたりを…。
鹿児島帰る前あたりにしたいな…。所詮希望の域ですがな。
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女海賊かっこいいなぁ…。
ドスギアノス狩りは慣れました
次は密林関係かな…。
ババコンガにリベンジ
?

次は密林関係かな…。
ババコンガにリベンジ
?
※書いたのはいいが落ちがないorz
「こいつが一番の目玉商品ですよ。旦那。」
そう言って出されたのは銀と白と蒼だった。
【ドールマスター】
自宅販売。
日常品から人まで。
なんでも法外な値段で手に入る。
法に認められていないのに利用者は多かった。
そして多数いる利用者の一人。
名門アウリオン家。
それの当主クラトス・アウリオンもよく利用していた。
理由は買い物ではなく、狩る為。
敬愛なる国王の統一する国。
目指すは表裏のない国。
それに賛同し、国の為に動く。
表向き、貿易をメインとした貴族だが、裏ではこのような商人。
つまり、闇商人などを片付ける仕事もこなしていた。
仲間の情報によると、某商人が裏で幼い娘を田舎などから買ってきて売りさばいているとの事。
子供が売買されている。
それは国王に反する行為だ。
まぁ、久しぶりにやるのも悪くないと思い、商人を呼んだ。
下品な彩飾。
小汚い笑みを浮かべて品物を見せてくる。
適度に品物紹介が終わり、いくつか適当なものを購入し、話を進める。
「そうだ主人よ。
なにやら良き品物が入ったと聞いたが。」
そう切り出すと、
「あぁ。入りましたよ。
とびきりなのが。」
下卑た笑みを浮かべる。
「こいつは相当値がはりますが、一級品ですぜ。」
少々お待ちをと言って裏に下がる。
暫くして一人の少女を連れてきた。
フードのついた粗末な服。
両手両足を鎖で繋がれ、歩くのがやっとのようである。
「さぁ旦那。これがウチ一番の商品だ。」
そう言ってフードをとる。
さらさらとした銀髪。
白磁のような肌。
そして真っ青な蒼の瞳。
きゅ…と唇を噛んでいる。
蒼の瞳には暗い影が落ちていた。
これほどまで綺麗なのは見たことがなかった。
特に銀の髪は珍しい。
多分、他国から連れてきたのだろう。
「どうやら流浪してきた見たいで路地裏に落ちていたんですよ。
声は出ますが、言葉がわからない見たいですぜ。」
「流浪者か。最近多いな。」
ついため息混じりに呟いてしまう。
それも国王の悩みの種である。
「へい。路地裏や花町に行くと沢山見ますぜ。」
主人もこの事に多少びっくりしているらしく、ため息をつく。
「全く…他国はどうなっているんですかね…。」
戦争の話はまだないが、多分それも時間の問題であろう。
そう、クラトスは思っている。
またあの血生臭い戦場に行かなければならないのか。
「で。旦那。如何いたしますか?
観賞するのも夜の相手をさせるのも自由ですぜ。」
「いくらだ?」
そう訪ねると、少し考えてから、
「旦那には色々買って戴いたので600位で。」
もちろん、金貨600だ。
庶民が一生働いても稼げないだろう。
少し考えて、
「良かろう。金を用意する。
少し待て。」
そう言い、執事を呼び金を用意させた。
それを渡すと商人がにんまりとした笑みを浮かべる。
「良い買い物をしましたな。こんな上物はもう手に入りませんぜ。」
「そうだな。
商人よ。もう夜が明ける。」
「そうですな。それではおいとまさせて戴きます。」
そそくさと荷物をまとめ、クラトスに鎖の鍵を渡し、
「また。機会があれば宜しくお願いしますぜ。」
「あぁ。機会があれば。な。」
そう返し、商人を見送った。
適度な時が流れてから、
「しいな。」
「はっ。」
何処からか女の声が聞こえる。
「アレの処理を頼む。」
「御意。」
その返事を聞いてからメイドを呼ぶ。
「この娘を頼む。」
風呂と着替えが必要だ。
「はい。かしこまりました。」
「済んだら食堂に連れてこい。」
そう言い残してクラトスは仮眠をとるために自室へと引き上げた。
決まって女の身支度は長いから。
2時間位眠れただろうか?
朝食の支度が出来ましたと執事が起こしにきた。
「あぁ。起きた。」
そう返し、ふと思う。
「娘は?」
「支度は済みました。
連れて来ますか?」
「いや。良い。」
「はい。わかりました。」
執事が頭をさげ、ベストをクラトスに差し出す。
「クラトス殿。」
「しいなか。」
聞こえた声に着替えの手をとめる。
「終了しました。」
「ご苦労。ゆっくり休め。
暫くお前に頼みたい他の仕事が出来た。」
「御意。」
気配がふっ…と消える。
自室へと引き上げたのだろう。
「さて。先ほどの娘がどのように化けたのか見に行くか。」
食堂の前。
メイドがきゃいきゃいと集まり、中を覗いている。
一人がクラトスに気付き、慌てて仲間を小突き、メイドがはっとしてクラトスに挨拶をして散った。
「珍しいな…メイドが仕事を忘れて騒ぐなんて。」
クラトスが呟く。
「後で良く言っておきます。」
執事が渋い顔で言う。
「まぁ、たまには良い。」
苦笑を浮かべて食堂の戸をくぐる。
長いテーブル。
沢山の椅子の一つにちょこんと人形みたいに先程購入した娘が座っていた。
髪を整え、丁寧に淡い蒼のリボンが編み込まれている。
ふわりとした蒼のドレス。
柔らかそうな胸元が見える。
薄く化粧をし、淡い桃の紅が塗られている。
その、化け物じみた美しさにクラトスの思考が止まる。
「今まで沢山の美しいご婦人を見てきましたが、これほどまでのは初めてです。」
執事がため息混じりに言う。
「あぁ。」
メイドが騒いでいたのがわかった。
自分も同じ立場なら騒いだだろう。
何を見ているのか。
それとも何も見ていないのか。
曖昧な視線。
隣に行き、声をかける。
「おい。聞こえるか?」
そう言うと、戸惑いを含んだ視線が向けられる。
とりあえず、声が聞こえたから見た。
そんな感じである。
真正面から見るとやはり怖いくらい綺麗で。
ここまで綺麗な人種がいたのかと思う。
ふぅ…とため息をつき、自分の椅子に座る。
本日の朝食はクロワッサンと数種類のジャムにポーチドエッグ。
上質なハムと新鮮な野菜のサラダ。
それに酸味の効いたドレッシングがかかっている。
「食べろ。」
そう、声をかけてナイフとフォークを手に取りハムを切る。
口に運ぼうとした手を止める。
「どうした?」
先程から動かない娘。
「…食え。」
そうまた言い、皿を目の前に置き、ナイフとフォークを握らせる。
目を数回瞬かせてクラトスを見る。
困ったような視線。
「クラトス様。言葉と使い方がわからないのでは?」
執事が助言する。
「そうだな…言葉が分からないのは困ったな。」
うむ…と考える。
「仕方がない。一から教え込むか。」
ため息ついて娘の後ろに回り、腕をつかむ。
実戦で教えたほうが早いだろう。
びく…と娘の体が震える。
「大丈夫だ。
いいか。こう使うんだ。」
左手のフォークをハムに乗せる。
次は右手のナイフを滑らせるようにハムに乗せ、軽く動かして切る。
一口大に切り、フォークで差して口元へと持っていってやる。
「こうして食べるのだ。」
そう目を見て言うと言葉の雰囲気が伝わったのかなんなのか。
こくりとうなずく。
それを確認してから席に戻ると、娘が立ち上がり、クラトスの後ろに立つ。
「どうした…!?」
白い手がクラトスの腕をつかみ、先程自分がこの娘にしたような事をやり始める。
フォークでハムを抑え、ナイフで切る。
フォークで切ったハムを差し、クラトスの口元へ。
後ろを見るとにっこりと笑っている。
「……。」
多分、同じ事をすればよいと解釈したのだろう。
手を離して座っていた椅子にちょこんと座った。
きちんと言われた事をこなしたと思っているのだろう。
「…しいなを呼んできてくれ。」
隣で苦笑を浮かべている執事に言う。
「はい。かしこまりました。」
「お呼びでしょうか旦那様。」
黒髪を頭の天辺近くで結った女性が言う。
「あぁ。確か、お前は幾つか他国の言葉を話せたよな?
すまないがこの娘の言葉を探してくれ。」
「はい。」
ゆっくり娘に近づきいくつか言葉を並べてみる。
「駄目です…。
私が分かる範囲内はなさそうです。」
しいなが首を振る。
「…そうか。」
クラトスが困った顔をする。
どうしようかと考えていると、娘が立ち上がり、
口を開く。
出てきた言葉は歌のうよな。
だけど違う。
「…古代語か…?」
クラトスが娘を見る。
多分、雰囲気から何かを言わないといけないと思ったのだろう。
娘がきょとんとした顔でクラトスを見る。
「古代語は…私の手にはおえないです。」
しいながため息混じりに言う。
「あぁ…。
にしても古代語を使う種族は滅んだハズだぞ…。」
10年程前の戦争で隣国にあった小さな国を潰した。
理由は魔術という特殊な能力を持つ者が産まれるから。
何百年間も特になにもなかったのに今の国王に代わったとたん、その小さな国を潰した。
理由はわからない。
自分はただ従っただけ。
その小さな国は半月で滅んだ。
種族を根絶やしにしたハズ。
なのに目の前にいる娘は古代語を使った。
これは非常にまずい。
「とんでもない娘を…買ったものだ。」
深いため息をつく。
その反応を見て何を思ったのか。
娘が少し何かを考える仕草をし立ち上がる。
大きく深呼吸をし、歌を始めた。
音楽もないのに正確なリズムを刻む。
柔らかい声。
その歌は何かを励ますような優しい歌。
「私を…励ましてくれているのか?」
そう呟くと少女がにっこりと笑った。
「りんご」
「りぃ…こ」
「りんご」
「りぃ…んこ」
「あぁ随分近くなってきたよ。」
そう言って頭を撫でる。
撫でると嬉しそうに目を細める。
「さぁ、もう少し頑張るよ。
りんご。」
「りぃん…ごっ。」
「上手い。
りんご。」
丁寧に一つ一つ言葉を教える。
物を示して繰り返し言う。
最初はたどたどしい発音だったが、慣れてきたのか。
随分と単語話せるようになった。
「くぅぁとすさむぁ。」
クラトスを見上げて呼ぶ。
「どうした?」
読んでいた本から顔をあげる。
「よん…よむで…?」
「…あぁ。良いぞ。」
ぎゅっと大切そうに抱っこしている絵本を受け取り開く。
娘が嬉しそうに隣に座り、のぞきこむ。
**************
ねたぎれしました☆
勿体ないのでアプ。
「こいつが一番の目玉商品ですよ。旦那。」
そう言って出されたのは銀と白と蒼だった。
【ドールマスター】
自宅販売。
日常品から人まで。
なんでも法外な値段で手に入る。
法に認められていないのに利用者は多かった。
そして多数いる利用者の一人。
名門アウリオン家。
それの当主クラトス・アウリオンもよく利用していた。
理由は買い物ではなく、狩る為。
敬愛なる国王の統一する国。
目指すは表裏のない国。
それに賛同し、国の為に動く。
表向き、貿易をメインとした貴族だが、裏ではこのような商人。
つまり、闇商人などを片付ける仕事もこなしていた。
仲間の情報によると、某商人が裏で幼い娘を田舎などから買ってきて売りさばいているとの事。
子供が売買されている。
それは国王に反する行為だ。
まぁ、久しぶりにやるのも悪くないと思い、商人を呼んだ。
下品な彩飾。
小汚い笑みを浮かべて品物を見せてくる。
適度に品物紹介が終わり、いくつか適当なものを購入し、話を進める。
「そうだ主人よ。
なにやら良き品物が入ったと聞いたが。」
そう切り出すと、
「あぁ。入りましたよ。
とびきりなのが。」
下卑た笑みを浮かべる。
「こいつは相当値がはりますが、一級品ですぜ。」
少々お待ちをと言って裏に下がる。
暫くして一人の少女を連れてきた。
フードのついた粗末な服。
両手両足を鎖で繋がれ、歩くのがやっとのようである。
「さぁ旦那。これがウチ一番の商品だ。」
そう言ってフードをとる。
さらさらとした銀髪。
白磁のような肌。
そして真っ青な蒼の瞳。
きゅ…と唇を噛んでいる。
蒼の瞳には暗い影が落ちていた。
これほどまで綺麗なのは見たことがなかった。
特に銀の髪は珍しい。
多分、他国から連れてきたのだろう。
「どうやら流浪してきた見たいで路地裏に落ちていたんですよ。
声は出ますが、言葉がわからない見たいですぜ。」
「流浪者か。最近多いな。」
ついため息混じりに呟いてしまう。
それも国王の悩みの種である。
「へい。路地裏や花町に行くと沢山見ますぜ。」
主人もこの事に多少びっくりしているらしく、ため息をつく。
「全く…他国はどうなっているんですかね…。」
戦争の話はまだないが、多分それも時間の問題であろう。
そう、クラトスは思っている。
またあの血生臭い戦場に行かなければならないのか。
「で。旦那。如何いたしますか?
観賞するのも夜の相手をさせるのも自由ですぜ。」
「いくらだ?」
そう訪ねると、少し考えてから、
「旦那には色々買って戴いたので600位で。」
もちろん、金貨600だ。
庶民が一生働いても稼げないだろう。
少し考えて、
「良かろう。金を用意する。
少し待て。」
そう言い、執事を呼び金を用意させた。
それを渡すと商人がにんまりとした笑みを浮かべる。
「良い買い物をしましたな。こんな上物はもう手に入りませんぜ。」
「そうだな。
商人よ。もう夜が明ける。」
「そうですな。それではおいとまさせて戴きます。」
そそくさと荷物をまとめ、クラトスに鎖の鍵を渡し、
「また。機会があれば宜しくお願いしますぜ。」
「あぁ。機会があれば。な。」
そう返し、商人を見送った。
適度な時が流れてから、
「しいな。」
「はっ。」
何処からか女の声が聞こえる。
「アレの処理を頼む。」
「御意。」
その返事を聞いてからメイドを呼ぶ。
「この娘を頼む。」
風呂と着替えが必要だ。
「はい。かしこまりました。」
「済んだら食堂に連れてこい。」
そう言い残してクラトスは仮眠をとるために自室へと引き上げた。
決まって女の身支度は長いから。
2時間位眠れただろうか?
朝食の支度が出来ましたと執事が起こしにきた。
「あぁ。起きた。」
そう返し、ふと思う。
「娘は?」
「支度は済みました。
連れて来ますか?」
「いや。良い。」
「はい。わかりました。」
執事が頭をさげ、ベストをクラトスに差し出す。
「クラトス殿。」
「しいなか。」
聞こえた声に着替えの手をとめる。
「終了しました。」
「ご苦労。ゆっくり休め。
暫くお前に頼みたい他の仕事が出来た。」
「御意。」
気配がふっ…と消える。
自室へと引き上げたのだろう。
「さて。先ほどの娘がどのように化けたのか見に行くか。」
食堂の前。
メイドがきゃいきゃいと集まり、中を覗いている。
一人がクラトスに気付き、慌てて仲間を小突き、メイドがはっとしてクラトスに挨拶をして散った。
「珍しいな…メイドが仕事を忘れて騒ぐなんて。」
クラトスが呟く。
「後で良く言っておきます。」
執事が渋い顔で言う。
「まぁ、たまには良い。」
苦笑を浮かべて食堂の戸をくぐる。
長いテーブル。
沢山の椅子の一つにちょこんと人形みたいに先程購入した娘が座っていた。
髪を整え、丁寧に淡い蒼のリボンが編み込まれている。
ふわりとした蒼のドレス。
柔らかそうな胸元が見える。
薄く化粧をし、淡い桃の紅が塗られている。
その、化け物じみた美しさにクラトスの思考が止まる。
「今まで沢山の美しいご婦人を見てきましたが、これほどまでのは初めてです。」
執事がため息混じりに言う。
「あぁ。」
メイドが騒いでいたのがわかった。
自分も同じ立場なら騒いだだろう。
何を見ているのか。
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曖昧な視線。
隣に行き、声をかける。
「おい。聞こえるか?」
そう言うと、戸惑いを含んだ視線が向けられる。
とりあえず、声が聞こえたから見た。
そんな感じである。
真正面から見るとやはり怖いくらい綺麗で。
ここまで綺麗な人種がいたのかと思う。
ふぅ…とため息をつき、自分の椅子に座る。
本日の朝食はクロワッサンと数種類のジャムにポーチドエッグ。
上質なハムと新鮮な野菜のサラダ。
それに酸味の効いたドレッシングがかかっている。
「食べろ。」
そう、声をかけてナイフとフォークを手に取りハムを切る。
口に運ぼうとした手を止める。
「どうした?」
先程から動かない娘。
「…食え。」
そうまた言い、皿を目の前に置き、ナイフとフォークを握らせる。
目を数回瞬かせてクラトスを見る。
困ったような視線。
「クラトス様。言葉と使い方がわからないのでは?」
執事が助言する。
「そうだな…言葉が分からないのは困ったな。」
うむ…と考える。
「仕方がない。一から教え込むか。」
ため息ついて娘の後ろに回り、腕をつかむ。
実戦で教えたほうが早いだろう。
びく…と娘の体が震える。
「大丈夫だ。
いいか。こう使うんだ。」
左手のフォークをハムに乗せる。
次は右手のナイフを滑らせるようにハムに乗せ、軽く動かして切る。
一口大に切り、フォークで差して口元へと持っていってやる。
「こうして食べるのだ。」
そう目を見て言うと言葉の雰囲気が伝わったのかなんなのか。
こくりとうなずく。
それを確認してから席に戻ると、娘が立ち上がり、クラトスの後ろに立つ。
「どうした…!?」
白い手がクラトスの腕をつかみ、先程自分がこの娘にしたような事をやり始める。
フォークでハムを抑え、ナイフで切る。
フォークで切ったハムを差し、クラトスの口元へ。
後ろを見るとにっこりと笑っている。
「……。」
多分、同じ事をすればよいと解釈したのだろう。
手を離して座っていた椅子にちょこんと座った。
きちんと言われた事をこなしたと思っているのだろう。
「…しいなを呼んできてくれ。」
隣で苦笑を浮かべている執事に言う。
「はい。かしこまりました。」
「お呼びでしょうか旦那様。」
黒髪を頭の天辺近くで結った女性が言う。
「あぁ。確か、お前は幾つか他国の言葉を話せたよな?
すまないがこの娘の言葉を探してくれ。」
「はい。」
ゆっくり娘に近づきいくつか言葉を並べてみる。
「駄目です…。
私が分かる範囲内はなさそうです。」
しいなが首を振る。
「…そうか。」
クラトスが困った顔をする。
どうしようかと考えていると、娘が立ち上がり、
口を開く。
出てきた言葉は歌のうよな。
だけど違う。
「…古代語か…?」
クラトスが娘を見る。
多分、雰囲気から何かを言わないといけないと思ったのだろう。
娘がきょとんとした顔でクラトスを見る。
「古代語は…私の手にはおえないです。」
しいながため息混じりに言う。
「あぁ…。
にしても古代語を使う種族は滅んだハズだぞ…。」
10年程前の戦争で隣国にあった小さな国を潰した。
理由は魔術という特殊な能力を持つ者が産まれるから。
何百年間も特になにもなかったのに今の国王に代わったとたん、その小さな国を潰した。
理由はわからない。
自分はただ従っただけ。
その小さな国は半月で滅んだ。
種族を根絶やしにしたハズ。
なのに目の前にいる娘は古代語を使った。
これは非常にまずい。
「とんでもない娘を…買ったものだ。」
深いため息をつく。
その反応を見て何を思ったのか。
娘が少し何かを考える仕草をし立ち上がる。
大きく深呼吸をし、歌を始めた。
音楽もないのに正確なリズムを刻む。
柔らかい声。
その歌は何かを励ますような優しい歌。
「私を…励ましてくれているのか?」
そう呟くと少女がにっこりと笑った。
「りんご」
「りぃ…こ」
「りんご」
「りぃ…んこ」
「あぁ随分近くなってきたよ。」
そう言って頭を撫でる。
撫でると嬉しそうに目を細める。
「さぁ、もう少し頑張るよ。
りんご。」
「りぃん…ごっ。」
「上手い。
りんご。」
丁寧に一つ一つ言葉を教える。
物を示して繰り返し言う。
最初はたどたどしい発音だったが、慣れてきたのか。
随分と単語話せるようになった。
「くぅぁとすさむぁ。」
クラトスを見上げて呼ぶ。
「どうした?」
読んでいた本から顔をあげる。
「よん…よむで…?」
「…あぁ。良いぞ。」
ぎゅっと大切そうに抱っこしている絵本を受け取り開く。
娘が嬉しそうに隣に座り、のぞきこむ。
**************
ねたぎれしました☆
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